牡蠣にあたるのはなぜ?加熱してもダメ?薬はどんなタイプが良い?

グルメ&レシピ

牡蠣にあたるのはなぜなんでしょうね?それさえ心配なければ食べまくりたいんですが・・・、そう思っている方も多いでしょう。

お鍋が美味しい季節を迎えるとやっぱり食べたくなるのは、「かに」や「えび」などの海の幸魚介類ですよね?

その中でも忘れてならないのは、「牡蠣」です。

生でもフライにしても美味しくいただけるので、定食屋さんやファミレスでも秋口からカキフライ定食やカキ鍋などの注文が多くなります。

特に生牡蠣は、ポン酢醤油で頂いたりするととっても美味しいんですよね?

海に面した地域に観光に行くと生牡蠣を貝殻に乗せた状態で、酒や醤油を加えて網焼きにして貝に直接口を付けてすするように食べられたりして、多くの観光客で賑わいます。

しかし、美味しいと人気の牡蠣ですが一方で「生の牡蠣を食べるとあたる」という話も少なくありません。

生の牡蠣を食べて、嘔吐や下痢、発熱、悪寒などの症状に見舞われる人が毎年少なからずいます。

牡蠣って他の魚介類に比べて、生で食べるとあたりやすいようです。

そこでこの記事では、牡蠣にあたるのはなぜか?加熱してもダメか?あたった場合の薬にはどんなものが良いのかなどをご紹介していきましょう!

牡蠣にあたるのはなぜなんだろう?

牡蠣を食べてあたるというのは、食べた人が必ずあたっている訳ではありません。牡蠣にあたる原因の多くは「ノロウイルスの感染」によるものと考えられています。

牡蠣は、海中ではプランクトンを餌にしています。

プランクトンを摂取した際に同時に海水も飲み込まれ、その海水の中にノロウイルスが含まれている場合があり、餌の摂取のたびに海水に含まれたノロウイルスも一緒に取り込んでしまうので蓄積されてしまうのです。

それを人間が食べた場合に、上記でお話した嘔吐や下痢などの症状になります。

海水に必ずノロウイルスが含まれている訳ではないのですが、そのような状態になっていた場合と、人間がたまたま選んで食べた牡蠣がそうだったということになるのです。

ですから、同じ場所で同じ時期に海から引き揚げられた牡蠣を食べたのに、牡蠣にあたった人とあたらなかった人が出る訳です。

同じ海の中でもノロウイルスがまんべんなく海水に漂っている訳ではありませんから、いるところといないところで運命が変わってしまうのですね。

しかし必ずしもこのことが原因という訳ではなく、実は調理する段階で腸炎ビブリオや大腸菌などの菌が牡蠣に混入してしまうということも少なからずあります。

生牡蠣を食べる時は、お年寄りや小さいお子さんは抵抗力が弱いので注意が必要です。

牡蠣にあたるのを避けるには加熱?

牡蠣が飲み込んだノロウイルスで運悪く食べた人があたるという結果がある訳ですが、生よりも加熱した方が安心なのは明白です。

理由は、例えノロウイルスを一緒に飲み込んでいてもノロウイルスは中心温度が85℃のお湯で1分以上の加熱をすることで死滅するからです。

この結果からも、牡蠣を食べる時は加熱調理されたものなら感染する率が下がることが分かっています。

牡蠣を食べてあたることが多いのは、他の魚介類に比べて圧倒的に生で食べられていることが多いので、そのような事例があるのです。

ですから、牡蠣を食べてあたるのが心配な方や身体が弱い人などはできるだけ加熱調理した牡蠣を食べるようにしましょう。

「それでも生牡蠣が食べたい!」という人には朗報です。

市場に出ている生牡蠣は、ノロウイルスに掛かる可能性が低いので食べても基本的に安全です。

よく知っておいてほしいのは、「牡蠣でノロウイルスに感染する」のではなく、ノロウイルスの感染は人から人への二次感染が主なので、市場に出ている牡蠣は独自に検査基準をクリアしたもののみ出荷されているので基本安全なんです。

ですからそう神経質になる必要はありませんので、生牡蠣を食べたければスーパーなどで売られているものを食べてください。

牡蠣にあたることがあったら薬はどんなタイプの物を飲めば良い?

生牡蠣であたらないように市場に出ている牡蠣を食べるなどして、身を守ることができればそれに越したことはありません。

ですが、もしあたってしまったという場合は病院に行くなり薬を服用するなりのなんらかの対処をしなければいけません。

まず、牡蠣にあたったと思われる場合、主な症状としては下痢、嘔吐、発熱、悪寒などの風邪の症状に似ています。

しかし、何もできない程症状が酷い場合は無理に薬で対処しようとせず、速やかに病院を受診することをおすすめします。

自己判断で薬を服用して余計症状が悪化しては意味がありませんので、肝に銘じておきましょう。

市販の薬で対処していいのは、あまり症状的に酷くなく仕事や家事は普通にできる範囲の余力があるという場合です。

食当たりといっても人により症状はさまざまです。

自分の症状をよく認識して、下痢が特に酷いという場合は下痢止めを飲むなどの対策が必要です。

しかし下痢止めにも種類があります。

ここでは食中毒を例にしますが、食中毒の場合は「腸活運動抑制成分」の入った下痢止めを飲むと確かに下痢の症状は幾分軽くなると思いますが、食中毒の原因菌を体内に留めてしまうことにもなります。

ですので、こういう場合は「殺菌成分」や「吸着成分」「整腸剤」を組み合わせて服用することが望ましいです。

薬を購入の際には、薬剤師さんの指示を守って服用するようにしましょう。

まとめ

イメージとしてどうしても「生牡蠣を食べるとあたる」と思われているため、牡蠣が犯人のように言われていますが、ノロウイルスは人の体内でのみ増殖します。

そして嘔吐物や便などがトイレから下水に流れます。

処理場で排除しきれなかったウイルスが海や川に流れ込み、それを牡蠣が取り込み、そしてまた人間にという循環が今回の「あたる」という主な要因になっているのです。

ですから、牡蠣に限らず「ちょっと食べたものが良くなかったかなぁ」と思ったらすぐ医療機関を受診する方がこうした悪循環を少なくすることができると思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました