除湿機はハイブリッドかその他の種類か比較して検討してみよう

家電

除湿機には、実は3つの方式があり、それぞれメリットやデメリットがあることは
ご存じでしたか?

一般的にはコンプレッサー式とデシカント式の2方式なのですが、最近はこの2つの
良いとこ取りをしたハイブリッド式も登場しています。

除湿機はハイブリッド式が抜群に良いのか?他の種類であるコンプレッサー式と
デシカント式も十分納得できる性能なのか?

この3種類の除湿機を、機能面と価格、電気代などから比較してみました。

 

除湿機はハイブリッドが良いの?その他の種類は?

除湿機を購入しようと思って調べたら「ハイブリッド」というキーワードを見つけました。
ハイブリッドというと、良いとこ取りをしているようで機能も充実してるんだろうな、
などと漠然と考えていたら、機能は良いものの値段も高いことが発覚!!

そこで、従来からあるコンプレッサー式とデシカント式を含め、どういった違いがあるのか
調べてみました。

簡単に言えば、「コンプレッサー式」は音が大きくてうるさいのと、気温が下がる冬場に
能力が落ちるのがデメリットですが、消費電力は一番少ないです。

「デシカント式」は静かなので使いやすいですが、ヒーター使用のため室温が上昇するので
夏場は厳しいです。

「ハイブリッド式」は、両方の機能を搭載しその状況に応じて使い分けるという高機能です。
ただし値段が高いです。

以下で詳しく説明します。

コンプレッサー方式

コンプレッサーでエアーを圧縮して、凝固した水気を取り除く方式です。エアコンのドライを
運転しているのと同じ方法ということになります。

気温が低下する寒い季節には効果が落ち、他のシーズンと比べると約70%程度の能力に
落ちると言われています。逆に言うと、温度が高い時期では除湿能力が最大限に
発揮されるので、夏場に向いています。

また、湿度の高い時期は除湿量が多いので、高温多湿の梅雨の季節でもパワフルに稼働します。

室内の温度上昇がそれほどでもないので、温度の高い夏場や多湿の梅雨時は得意な季節に
なりますね。

もう一つ良い点としては、消費電力が少ないのでランニングコスト的にはグッドです。

欠点ですが、コンプレッサーの振動音が大きいことがまずはあげられます。
また、コンプレッサー内蔵ですからサイズも大きくなってしまいます。

 

デシカント方式

デシカント式の強みは、コンプレッサー方式の製品と違って温度差に頼らないため、
冬場の温度が低い時期でも除湿能力が落ちないことです。これは空気を取り込んで
除湿機内部で暖かい乾燥した風を当てて排出するからです。

コンプレッサーなどを内蔵していないために本体も小型ですし、一年中能力が替わらない
ところも良いですね。

ただし、一年中使えると言っても、ヒーターを使用していますので、室温が大体3度~8度
上昇します。さすがに夏場に気温が8度上昇するのは厳しいですね。

また、コンプレッサー方式よりも音が静かなのは良いのですが、ヒーター使用の分
消費電力も大きくなります。

 

ハイブリッド方式

ハイブリットタイプの除湿機は、コンプレッサー方式とデシカント方式を合体させたものと
考えてください。言ってみれば良い所取りです。

前述したコンプレッサー式とデシカント式の欠点を補うことができ、夏場はコンプレッサー方式
で気温が上がるのを抑制し、冬場はデシカント方式で除湿能力を同じに保ちます。

ということは、1年中一定レベルの除湿能力を継続させられるということです。

ただし、製品によってはコンプレッサー式とデシカント式のどちらの性能も中途半端になる
場合もありますので気をつけなければいけません。

また、2つの方式を実装しているために本体がある程度大きくなってしまいます。

そして、最大の欠点(?)が価格が高めだということです。

 

除湿機のハイブリッド式は安い?高い?他の種類との比較してみた!

上の例でいうと、やっぱりコンプレッサー式とデシカント式の両方を兼ね備えるハイブリッド式
は良いですよね。

でも値段がね・・・。

除湿機におけるハイブリッド式の値段は高いか安いか、と聞かれれば、とりあえず値段だけを
見れば高いとしか言えないです。

ただし、1年中除湿したいし衣類の乾燥にも使いたい、電気代も安い方が良いし、夏場も快適に
冬場も性能が落ちることなく使いたい、もちろん音も静かな方が良い・・・そんな贅沢な
使い方をしたいなら、実は高くはないのかもしれませんね。

快適さはお金では買えない部分です。

 

 

でも、電気代が安いし夏場が得意なコンプレッサー式が良いと考える方もいるでしょうし、
電気代よりも冬場の性能を求めるのでデシカント式が良いという人もいるでしょう。

結局は、自分で使用する環境に応じて選択するしかないと思います。

ちなみに、各方式の値段をいろいろと調べてみましたが、デジカント式は1万円後半から
2万円半ばくらいです。

コンプレッサー式は、大体2万円台でしょうか。

ハイブリッド式は、パナソニックしか選択肢がありませんが、やはり7万~8万円は
するものと考えた方が良いでしょう。

後は、自分の生活様式を良く考慮して、費用対効果を検討するというのが結論です。

 

除湿機の電気代ってどれくらい?ハイブリッド式と他の種類と比べてみた!

除湿機の電気代を方式別に比べてみます。

電気代は、コンプレッサー式とデシカント式では大体2倍ほどの差が出ると考えて
良いでしょう。(デシカント式の方がコンプレッサー式よりも倍くらい高いという意味です)

消費電力をみると、コンプレッサー式は約250W程度でデシカント式は約500W位です。

電気代の計算式は「消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×1kWhあたりの電気代」です。
(1kWhあたりの電気代を仮に27円ということで計算しました)

コンプレッサー式は「250÷1000×1×27円=6.75円」で1時間当たり6.75円。

デシカント式は「500÷1000×1×27円=13.5円」で1時間当たり13.5円です。

ハイブリッド式は、夏場の除湿はコンプレッサー式で、冬場の除湿はデシカント式で
行います。ですので1年中同じ程度の電気代ではなくて、夏場はコンプレッサー式の、
冬場はデシカント式の電気代に近い金額になります。

 

 

電気代で選ぶならコンプレッサー式になりますね。1年中使用する家庭では電気代には
目をつぶりデシカント式でしょうか。

購入時にある程度費用を負担しても、1年を通して快適に使いたいのであれば
ハイブリッド式を考えてみても良いでしょう。

まとめ

デシカント式は、衣類乾燥を中心として1年中使う、特に冬場メインの方におすすめです。

コンプレッサー式は、梅雨から夏にかけて主に使う、特に夏場メインで電気代が
気になる方におすすめです。

ハイブリット式は1年中便利に使いたい方におすすめです。

デシカント式の弱点は電気代が高めであること、コンプレッサー式の弱点は音が大きいこと
ハイブリット式の弱点は価格が高いこと、これらを考慮して自分の家庭にあった方式を
選んでくださいね。

 

 

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