牡蠣は「海のミルク」といわれるほど栄養が豊富で、生・焼き・揚げと、どんな食べ方でもおいしいですよね。
しかし、そんな美味しい牡蠣でも食べて当たってしまって大変な目にあったという人も多いでしょう。
しかし、牡蠣も必ず当たるというわけではありません。
そんな、今回は牡蠣を食べて何故当たってしまうのかについてお話ししましょう。
牡蠣が当たるまでの時間はどれくらい?
では、実際に牡蠣を食べてからどのくらいの時間で食中毒の症状は現れるのでしょう。
牡蠣を食べて当たるのは食中毒の原因菌です。
菌が体の中へと侵入してきてから腹痛、下痢、嘔吐、発熱といったような症状が出てくるまでの時間は約14時間~24時間ほどと言われております。
牡蠣にもし当たってしまった場合は牡蠣を食べてから遅くとも2日以内に症状が現れ、早ければ半日もしないうちに症状が現れてきます。
また、前日の夜に牡蠣を食べ、次の日の早朝には症状が出ているというケースも少なくありません。
牡蠣に当たるのには原因がある?
ひと言で「牡蠣に当たる」といっても、その原因はさまざまで、先程も書きましたが牡蠣に当たる原因は食中毒です。
そのなかでも主な原因の菌となるのが、以下の物になります。
・ノロウィルス
・腸炎ビブリオ
・貝毒
・アレルギー
牡蠣にあたる人のなかでもっとも多いのが、ノロウィルスです。
では、それぞれの菌の特徴を見てみましょう。
◎ノロウィルス
ノロウィルスの潜伏期間は24〜48時間程と言われ、主な症状は、腹部の痛みや不快感ののち、嘔吐や下痢といった症状が見られます。
大人の場合、症状はおよそ1〜2日で治りますが、それから数日間は便の中にウィルスが存在しているので、注意が必要です。
◎腸炎ビブリオ
腸炎ビブリオの潜伏期間は4〜96時間で、主な症状は腹痛や下痢加え、便に血が混じることもあります。
人から人に移ることはありませんが、生物を置いたまな板から間接的に移ることがあるので、注意が必要です。
◎貝毒
貝はプランクトンなどをエサとし、なかには有毒なプランクトンも存在します。貝が有害プランクトンを含んだ状態で食べると、貝毒にかかってしまいます。
貝毒は牡蠣以外にもあさりや貝全般にかかる場合があります。
種類によって潜伏期間や症状はさまざまで、下痢や嘔吐などの症状が3日ほど続くものから、神経系の毒により死亡に至るケースも。
基本的に貝毒は加熱調理をしても残るため、食べないことが一番の予防策法です。
◎アレルギー
牡蠣アレルギーの症状は、腹痛や嘔吐が一般的。また、アナフィラキシーショックを起こす場合もあり、牡蠣アレルギーを持っているかどうかあらかじめ知っておくことが大切です。
牡蠣に当たったと一言でいっても原因は沢山あります。
特に貝毒は貝全般に広まる可能性がありますので特に注意が必要になります。
牡蠣にあたりやすい時期は、あたる原因によって変わります。
例えばノロウィルスは、11〜1月の冬場にもっとも猛威をふるいます。温かいところで繁殖しやすい腸炎ビブリオは、7〜8月の夏場に注意が必要です。
牡蠣にあたる人とあたらない人の違いってあるの?
では、何故牡蠣に当たる人と当たらない人がいるのでしょう。
特に冬場に「牡蠣にあたった」という人が多いのです!!
何故、冬の牡蠣を食べた後で気持ちが悪くなったり、嘔吐や下痢、悪寒、発熱、蕁麻疹などの症状が出てしまうのでしょう。
冬場の牡蠣に「あたる」人が多い理由、その多くはノロウイルスの感染が原因といわれています。
毎年11月から2月にかけての冬場は、ノロウイルスの菌が繁殖を増します。
牡蠣はプランクトンを餌としそのプランクを食べ、それと同時に海水の中にノロウイルスの菌がはいり、牡蠣が食べてしまう事から冬場の牡蠣はノロウイルスに感染してしまいます。
ノロウイルスにかかった牡蠣を人間が食べると、当然のことながら体内にウイルスや菌を取り込んで感染してしまいます。
そのため、冬場の牡蠣は特に当たりやすいのです。
ノロウイルスにかからない為にもしっかりと調理する必要があります。
ノロウイルスは中心温度85度で1分間以上の加熱を行うことで、死滅すると言われております。
そのため冬場の牡蠣は牡蠣フライのようにしっかり加熱調理したものは、食中毒の発生率も大きく下がるのでしっかりと調理をしてから食べるようにしましょう。
まとめ
今回は牡蠣についてお話ししました。
牡蠣は海のミルクと言われるほど美品な食材です。
冬場の牡蠣はノロウイルスにかかる危険性が高い為なるべく加熱調理をしてから食べる様にしましょう。
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