インフルエンザは症状なしでも感染する?熱なしとか熱のみっていうのもある?

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インフルエンザは通常は悪寒が走ったり、関節の痛みや高熱が出たりするのが特徴です。

初めは風邪の症状に似ていて、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどがあるので最初はインフルエンザかどうかの判断がつきにくいものです。

しかし、こうした症状があるならまだいいのですが、インフルエンザで厄介なのは風邪のような症状が一切出ないことがあるところです。

インフルエンザの症状が出ない、このことを「不顕性感染(ふけんせいかんせん)」と言います。

インフルエンザには、咳やくしゃみなどから感染する「飛沫感染」が主な感染経路なのですが、本人がインフルエンザに掛かっている自覚がないこともあるのです。

今回は、インフルエンザの症状がない「不顕性感染」でも人に感染するのか?インフルエンザでも熱なしのケースや熱のみというケースもあるのかなどを、解説していきます!

インフルエンザで症状なしの場合も感染する?

結論から言うと、不顕性感染の人は周りに感染しないとは言い切れません。

通常のインフルエンザは、咳やくしゃみなどの飛沫感染が主で、飛沫感染した人はウイルスの潜伏期間を経てやがて、発熱や頭痛、関節痛や筋肉痛などの症状が現れます。

しかし、不顕性感染の場合はこれらの症状がまったく出ないので、本人も自分がインフルエンザに掛かっている自覚はありません。

そもそも不顕性感染であるかどうかは、その人の体質や体力の状態、感染しているウイルスのタイプにより異なるので、「不顕性感染に掛かる人はこういう人!」と断定できないのです。

症状が出ないのであれば周りに感染する危険性がないように思えますが、本人も知らないうちに自分が媒介役になって感染を拡大させる可能性は十分にあります。

日本で流行しているインフルエンザはA型とB型です。

主な流行時期は、3月頃にB型感染者が増えます。しかしB型は比較的症状が穏やかなので、通常の風邪と間違えやすいです。

このため、市販の薬などで対処して学校や職場に向かう人も少なくありません。

ところが周りがどんどん同じような症状になっていくので、病院に行ったらインフルエンザだったというのはよく聞く話です。

実はこうしたことも「不顕性感染」が関係しているのではと云われています。

インフルエンザの症状で熱なしのケースもある?

インフルエンザの症状が出ないことで一番怖いのは「熱が出ない」ことです。

しかし病院で診察を受けると「熱はないけどインフルエンザですね」と言われる人もいます。これを「隠れインフルエンザ」と言っています。

熱がないだけに本人も元気ですから、通常通り学校や会社に行ってしまうのですね。

インフルエンザなのに熱が出ないというのは、どうしてこんなことが起こるのでしょうか?

理由は2つあり、1つは予防接種を受けていることです。

予防接種を受けていることで、症状がそれほど出ないままいつの間にか治ってしまっているということが考えられます。

もう1つは、市販の風邪薬を呑んでいるということです。くしゃみや鼻水、微熱程度の症状がある時にすぐ市販の風邪薬を呑んでしまうのですね。市販の風邪薬には、解熱剤も入っています。

そのため症状を抑え込んでしまっているので、熱が出ないのです。

 

風邪やインフルエンザもそうですが、熱が出るのは身体の中にいるウイルス菌を殺すために熱を出している訳ですから、薬などですぐ抑え込んでしまうと熱はないのにいつまでも身体がだるかったり倦怠感のような症状が残ってしまうこともあるので、すぐに風邪薬を呑むのは避けた方がいいでしょう。

そういった場合は、病院で解熱剤が入っていない熱以外の症状だけを治療する薬をまず処方してもらう方がいいです。

インフルエンザの症状で熱のみというケースもある?

インフルエンザで熱のみという症状も稀にあります。それは主にインフルエンザの型によって、違いがあるようです。

先の章でお話したインフルエンザなのに熱が出ないのは、主にインフルエンザB型である可能性が高いです。

B型の場合は、熱は出ても37℃~38℃程度で微熱であることが多いのです。

対してA型は、38℃~40℃の高熱が急激に出るという特徴があります。

そのため、厳密には「熱のみ」ということはないのですが、急激に上がった熱のために熱以外の症状が薄れているように感じる場合があるようです。

つまり、頭痛や関節痛、筋肉痛よりも熱の高さの方が苦しさを占めているということです。

このように型が違えば、熱1つ取ってみてもその症状には大きな差があります。

よく「今年はインフルエンザの予防接種を受けたからインフルエンザにはかからない」と思っている人がいますが、そんなことはありません。

予防接種を受けていても、インフルエンザで数日会社を休んでしまったという話も聞きます。これは、インフルエンザの型が要因になっています。

例えば一度A型に掛かっていて、シーズンが同じときに今度はB型に掛かってしまったなんてこともあるのです。

でも、だからといって予防接種は無意味ではありません。

予防接種を受けることによって、ウイルスが体内に侵入しても機敏に反応できる態勢を身体が取ることができるようになるのです。

そういった免疫システムを予防接種で作ることができるのですね。

そう考えると、予防接種の重要性も分かっていただけるでしょう。どうせ掛かるならと侮らず毎年きちんと予防はしておきましょう。

まとめ

インフルエンザに関わらず、通常の風邪の場合も言えることですが、症状が回復したらすぐ学校や職場に復帰するのは考え物です。

とはいえ、責任のある重要な仕事を任されている場合は「熱さえ下がれば!」と思いますよね?
その辺は致し方ない部分もあると思います。

しかし、こと風邪や特にインフルエンザで病床に伏していたあとは、少なくとも熱が平熱に戻っても最低でも2日ほどは安静にしてほしいところです。

もちろん回復前の状態なら、最低でも5日は安静にしていましょう。

インフルエンザは時として猛威を振るう怖い病気ですから、無理して学校や職場に出て感染を広げてしまっては意味がないというものです。

それで結局、休んだ人の穴埋めをしないといけなくなるのですから本末転倒です。ちゃんと大事を取るようにしましょう!

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