子供の膝が痛む原因として、1番多いのは「成長痛」です。発症年齢は主に2〜5歳の子供に多くみられます。
他に考えられる原因として挙げられるのは、
・O脚
・オスグード・シュラッテル病
・ウイルス・細菌の感染による感染症
・若年性関節リウマチ
などがあります。
また、かなり稀ではありますが骨肉腫やユーイング肉腫のような悪性腫瘍、白血病などの怖い病気が隠れている場合も否定はできません。
以下で詳しくお伝えします。
子供の膝が痛い 5歳前後でよく見られる症状は?
実は成長痛は、実際に骨が成長するために感じる痛みではないそうです。
成長期子供が、痛みを訴えているにも関わらず、レントゲン撮影やエックス線検査の結果でも異常が見つからない場合などに「成長痛」との診断が下されるみたいですよ。
心因性による痛みではないかとも言われていますが、いわば現段階では原因不明の痛みということですね。
成長痛を感じる時間帯は、夕方から夜にかけての間がほとんどなので、いつも痛みを訴える時間帯がこれに当てはまっている場合は、成長痛として様子を見てみても良いでしょう。
もし、ほかの怖い病気が原因で膝の痛みを感じているとすれば、きっと膝以外にも何か症状が出ていると思います。
顔色が悪くないか、発熱はしていないか、膝以外で痛むところはないか、などの状態にも気を配って観察してあげてください。
子供が膝が痛いらしく歩けないと言うのですが対処法は?
歩けないくらいに膝が痛いと子供さんが訴えている場合には、とにかく無理をさせず、座らせたり横にならせたりして休ませてあげましょう。
痛みを感じる子供にしてあげられることは
・脚を温める
・マッサージ
・ストレッチ
・鎮痛剤の服用
・病院へ相談
などがあります。
脚を温めてあげることはかなり効果的です。
お風呂に入って湯船でリラックスしながら温めると更に痛みが治りやすいですよ。痛み出したらすぐにお風呂に入れてあげればきっと長い間痛みに苦しむようなことはなさそうです。
ただ、温めてから少し時間が経つと、痛みが再度出てくることも多々あるようです。
また冷えてしまわないように気をつけてあげてくださいね!
そんな日は早めに寝かしつけてあげてもいいでしょう。
マッサージやストレッチも効果的です。痛みで眠れない時なんかは、痛むところを揉んであげたり伸ばしてあげると痛みが少し落ち着き、スーッと眠ることができますよ。
痛んでいる時は、筋が張っていたりするのがよく分かります。そこを重点的に優しくほぐしてあげるようにすると良いですね!
また、さすってあげるだけでもすごくマシに感じるので、マッサージするのも痛んでできない場合には、優しくさすってあげてください。
温めてもマッサージやストレッチなど何をしても痛みが治まらずに辛そうにしている場合は、鎮痛剤に頼ってもいいでしょう。
市販の大人用の鎮痛剤はほとんどが15歳以上からなので、それは飲ませないようにしっかり確認してくださいね!
膝の痛みは病院はどこ?小児科?整形外科?
膝の痛みが続く場合やひどい場合には病院へ受診しましょう。
病院へ受診するときには、まずは小児科を受診すれば良いでしょう。
膝の痛みを感じる原因は骨の異変の他にもありましたよね。なので、まずは小児科で診てもらって、どこかに異変がないか、膝が痛む原因が隠れていないかなど身体全体をみて診察してもらう方がいいでしょう。
小児科医は、子どもの身体のエキスパートです。膝の痛みから考えられる子どもの病気などはすべて疑いを持ち、診てもらえると思います。
もし、骨や筋肉など、どこかに何か問題がある疑いが見つかれば整形外科などの他科へ紹介状を書いてもらうことも可能です。
問題がなかったにしろ、あったにしろ、どちらにせよスムーズに事が進むと思いますよ!
もし、身近に小児科医がいない場合や、小児科受診で納得がいかなかった場合には、セカンドオピニオンとして整形外科へ受診してみると良いでしょう。
小さな子供でも、上手にレントゲン撮影もしてもらえますし、痛む部分を専門的に診てもらえます。
専門的な観点から、より良い対処の方法を教わる事ができたり、普段から気をつけるべきポイントなども得られたりするかもしれませんね!
定期的に診ていただく事でわずかな異変も見逃す事なく診断してもらう事が可能です。
小児科、整形外科どちらを受診するにしても、普段から痛みがひどい場合には、病院へ受診した際に、鎮痛剤を処方してもらっておくことをオススメします。
まとめ
2〜5歳あたりの子どもの膝や脚の痛みで多いのは「成長痛」と診断されることです。
ですが、痛み方が成長痛に似ているからといって、病院へ受診せずに痛みををごまかし続けることはとても危険です。
痛みが長引いていたり、毎日痛みを訴えている場合には、すみやかに病院に受診させることをオススメします。
成長痛と診断された場合、長くて数年付き合っていかなくてはいけません。温めてあげたりマッサージをしてあげることで、少しでも楽になるようにしてあげてくださいね。
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